「キングダム/見えざる敵」あらすじ、ネタバレ結末
- 2020.09.03
- 映画
映画「キングダム 見えざる敵」の
ネタバレを結末まで公開します。
あらすじ、ネタバレ
1932年、
ワッハーブ派のイスラム戦士の力を借り、
イヴン・サウードがアラビア半島を制圧し、
サウジアラビア王国を建国しました。
ワッハーブ派は反欧米を掲げ、
イスラム社会への回帰を望みました。
1933年、
アメリカ人探検家によって
石油が発見されました。
国王は反対する声を押し切り、
石油の生産を許可しました。
1938年、
アメリカとサウジアラビアの共同で
石油会社・アラムコが設立されました。
駐在員の受け入れに向け、
欧米人向けの居住区が作られました。
居住区内は
イスラム法も効力を持ちません。
1945年、
ルーズベルト大統領とサウード国王が
エジプトで会談を行いました。
1970年、
中東戦争でアメリカが
イスラエルを支援しました。
これを受けてワッハーブ派は、
石油の生産を中止するよう
国王に圧力をかけました。
結果として、
石油の価格が高騰しました。
1990年、
イラクがクウェートに侵攻し
サウジ国籍のオサマ・ビンラディンが
国王に支援を提案しました。
イラク軍の撃退に向けて
アフガニスタン兵士を派遣すると。
ところがアメリカはその上の
50万人の精鋭の派遣を申し出ました。
国王はアメリカの支援を選択し、
ビンラディンはサウジアラビアを非難し
90年代は各地でテロが発生しました。
2000年、
サウジは世界一の産油国に
アメリカは世界一の消費国になり
両者は切っても切れない関係になりました。
そんな中、
9.11同時多発テロが発生しました。
犯人19人の内15人が
サウジアラビア国籍でした。
ビンラディンの作戦通り、
アメリカ人はサウジを憎みました。
サウジアラビアは、
ビンラディンらを強く非難し
王室とワッハーブ派の対立が表面化しました。
その結果、
サウジアラビアでアルカイダによる
テロ行為が繰り返されるようになりました。
このテロ活動を調査するために
アメリカはFBI捜査官を現地に派遣しました。
現在、
サウジアラビアの首都・リヤドの
外国人居住区に警官に変装した
テロリストたちが侵入して、
大勢の外国人を殺しました。
FBI捜査官のロナルドは、
息子の授業参観中に現地の
フランから連絡を受けて
リヤドでの事件を知ります。
標的にされたのは石油会社の社員で
その他にも多くの関係者が被害に遭っています。
フランは信頼するロナルドに
捜査に来て欲しいと頼みます。
ロナルドは、
上司の許しを貰うと約束し、
電話を切りました。
電話を切った直後、
避難場所で爆破テロが発生し、
フランも命を落としました。
ロナルドはFBIに向かい、
緊急対策会議に出席します。
ビンラディンを崇拝している
アルカイダの一員のアブ・ハムザが
容疑者として浮上します。
サウジアラビア王室は
アメリカの介入を拒否しました。
国の統制が取れていないと判断されれば
石油の支配権を失ってしまうからです。
国務省もサウジ王室に同意し、
FBI捜査官の派遣を認めません。
時を同じくして、
サウジアラビア国家警備隊の
アブドゥルマリク将軍は事件を調査し、
サウジ警察ガージ大佐の部下・ハイサム軍曹を
犯人と決めつけて拷問していました。
ハイサム軍曹は
どれだけ拷問されても
自分は無実だと訴えました。
アブドゥルマリクが疑う理由は、
ハイサムの兄がアメリカ兵に
殺されているからです。
ガージ大佐に守られ、
ハイサムは無実だと認められます。
ガージはハイサムに
真犯人を捕まえようと提案します。
ロナルドは人脈を使って、
駐米大使のサマー王子と面会し、
王室が寄付している金銭が
テロ組織に流れている件で脅し、
サウジアラビアへの入国許可を求めます。
サマー王子は許可を出し、
ロナルドは3人の同僚を引き連れ、
アンドルーズ空軍基地からサウジに飛びました。
3人の仲間は、
グラント、アダム、ジャネット。
女性捜査官のジャネットは、
亡くなったフランの弟子で、
フランの妻の友人でもあります。
彼らに与えられた滞在期間は5日間だけです。
そのころガージ大佐は、
カーリド王子に呼び出され、
4人のFBI捜査官をもてなすよう指示されていました。
ガージ大佐はカーリド王子に
アブドゥルマリク将軍は捜査責任者に
相応しくないと直訴しますが、
相手にされませんでした。
ロナルドたちはサウジに到着し、
ガージ大佐の歓迎を受けます。
フランの遺体が入った棺桶を見て
ジャネットは涙を流しました。
4人は厳重警備に守られ、
宿泊施設へと入りました。
翌朝、
4人はガージ大佐の案内で
現場へと向かいました。
アメリカ大使館の首席公使の
デーモンも現場に駆け付けて、
カーリド王子を紹介しました。
カーリド王子はロナルドを
宮殿に招待しました。
さっそくロナルドは捜査を始めますが、
様々な条件を告げられます。
・証拠品には触らない
・イスラム教徒の遺体には触れない
・ガージの視界の外に出ない
・ガージの前でだけ質問する
ロナルドは激怒しますが、
ガージは条件を変更しません。
アダムはネット上で、
犯行を写した映像を発見します。
映像を見たロナルドは、
映像を撮影したと思われるビルに
行きたいとガージに頼みます。
居住区の外にあるビルですが、
意外にも行く事を許可されました。
次の日、
4人はガージの案内で
例のビルに向かいました。
映像は屋上から撮影されたものでした。
外国人が来れる場所ではありません。
首謀者はここから現場を監視し、
優雅に動画を撮っていたのです。
ガージを信用したロナルドは、
現場で拾っていた起爆装置を預けます。
この日の夜、
ロナルド、グラント、アダムは、
宮殿での食事に向かいました。
(女性のジャネットは入れない)
3人はカーリド王子のご機嫌を取り、
それとなくガージの能力の高さを伝え、
これまでの調査の報告をします。
カーリド王子は気を良くして、
ガージを捜査の責任者にしました。
これによって、
重荷となっていた条件も消えました。
次の日、
現場と遺体を徹底的に調べ上げ、
情報収集も行います。
ジャネットは遺体の1つから
ビー玉を発見しました。
グラントは爆発現場を調べ、
犯人が国王病院の救急車に爆弾を
仕掛けていた事を突き止めます。
ガージはロナルドを連れて、
イズ・アルディンに会いに行きます。
アルディンはビンラディンに協力し、
王室に反旗を翻した人物です。
恩赦期間中に自首し、
現在は青少年の育成活動に協力しています。
社会奉仕を行う事で、
刑務所行きを免れているのです。
起爆装置を見たアルディンは、
アメリカ製を手に入れれる人物は
かなりの大物だと口にします。
アブ・ハムザもその1人です。
アルディンの情報網を使っても
アブ・ハムザの居場所は分かりません。
ガージの部下の調査で、
救急車が盗まれた物だと判明しました。
その救急車に乗っていた20人の中から
アブドゥラという人物の名が浮上します。
彼の兄は現場でハイサム軍曹に射殺されています。
結末
ロナルドとガージは警官隊を引き連れ、
アブドゥラの自宅へと向かいます。
アブドゥラと彼の仲間は武装しており、
激しい銃撃戦となりました。
アブドゥラの自宅には、
武器と爆弾が残されており、
テロリストの一味である事は明らかです。
ただし、
首謀者のアブ・ハムザの姿はありません。
そんな中、
主席公使のデーモンが現れ、
ロナルド達に帰国を命じました。
王子が事件解決を宣言したのです‥‥
もちろん不満が残りますが、
4人は車で空港に向かいました。
その途中で武装勢力に襲撃され、
アダムが誘拐されてしまいました。
3人とガージはアダムを追いかけ、
武装勢力のアジトに辿り着きます。
4人は激しい銃撃戦の末に
見事にアダムの救出に成功します。
アジトから出る際、
ジャネットが子供に飴を渡すと、
子供がお返しにビー玉を出しました。
ジャネットは顔色を変えます。
爆発現場の遺体が持っていたビー玉と同じ物です。
隣にいたガージは、
目の前にいる老人こそが
アブ・ハムザだと気付きますが、
側近の男に首を撃たれました。
ロナルドが2人を撃ち抜きますが、
ガージはそのまま命を落としました。
ロナルドはハイサムの協力を得て
ガージの息子・スブタンに会い
「お父さんは勇敢だった。」
と伝えて帰国しました。