映画「見えない目撃者(日本版)」あらすじ、ネタバレ結末
- 2020.08.04
- 映画
今回は映画「見えない目撃者」の
ネタバレを結末まで公開します。
韓国映画のリメイク作品で、
同じタイトルの中国版も存在します。
あらすじ、ネタバレ
主人公の浜中なつめは、
警察学校を卒業し、
正式に配属も決まりました。
警察学校の卒業式の日の夜、
なつめは夜遅くまで遊び回る
高校生の弟・大樹を迎えに行きます。
2人はなつめの運転で実家に向かいますが
大樹が大切にしているキーホルダーを
なつめの足元に落とします。
取って欲しいと頼まれたなつめは、
運転中に足元に手を伸ばします。
この不注意が原因で事故を起こし、
車は横転してしまいました。
なつめは
トラックの運転手に救われますが、
車が炎上して大樹は命を落としました。
そして、
一命を取り留めたなつめも
視力を失ってしまうのでした。
3年の月日が流れました。
なつめは警察官になる事を諦め、
母の満代と盲導犬のパルと暮らしながら、
音声の文字起こしの仕事をしています。
視力を失った事が原因なのか、
その他の感覚が研ぎ澄まされているようですが
精神的に不安定で通院しています。
大樹の墓参りにも行けていません。
そんなある日、
夜道を歩いていたなつめは、
スケボーに乗る人物に追い抜かれます。
その直後、
車の急ブレーキと接触音が聞こえました。
なつめは事故現場に駆け寄って、
「助けて、連れて行かれる。」
という女性の声を聞きます。
ところが、
車はそのまま走り去って行きました。
なつめは警察に通報し、
誘拐事件ではないかと証言しますが、
なつめが盲目で精神科に通院している事から
担当の吉野刑事は相手にしようとしません。
女性を助けたいなつめは、
「スケボーの人物を探して欲しい」
と必死に頼みます。
さらになつめは
女性がレイサと名乗った事と、
女性高校生ではないかと証言します。
次の日、
吉野は定年が近い木村刑事と
スケボーに乗っていた高校生の
国崎春馬を見つけ出します。
吉野と木村は春馬に話を聞きますが、
「運転手の顔は覚えていない、
女性など見ていない。」
と言われます。
吉野は春馬の証言を信じますが、
木村はなつめの証言は無視できないと考えます。
木村は生活安全課の日下部から
なつめが警察学校の同期だと教えられます。
さらに次の日、
春馬の証言内容を聞いたなつめは、
自ら春馬を訪ねました。
彼は将来について何も考えておらず、
親と教師からも見放されています。
なつめは、
「誘拐事件で女性が怯えているかもしれない」
と春馬を説得します。
あまりにもなつめがしぶといので、
春馬は証言を始めました。
運転手は帽子に眼鏡にマスク姿で、
「大事にはしたくない」と言って、
春馬に金を渡しています。
なつめは、
そのお金を証拠品として預かり、
吉野と木村に会いに行きます。
吉野はなつめを相手にしませんが、
なつめは吉野の特徴を言い当てます。
この能力に驚いた木村は、
お金の指紋を採取するよう指示を出します。
この日の夜、
なつめの言葉が気になった春馬は、
彼女に協力することを決意します。
翌朝、
春馬は学校の先輩の知り合いで
名簿屋の横山をなつめに紹介します。
横山に調べてもらった結果、
風俗で働くレイサがヒットしました。
レイサはすでに辞めていましたが、
同僚のヒナが証言してくれました。
レイサの本名はレイ。
レイもヒナも家出少女で、
ネットカフェを転々とした過去があります。
親が子供を煙たがっており、
本格的に捜索はされていない共通点があります。
ヒナの話では、
レイサが店を辞めた理由は、
夜の街から少女たちを救っている
「救様」の協力があったからのようです。
風俗の斡旋をしている桐野が、
「救様」ではないかと噂されています。
斡旋して辞めさせる‥
そのような人物が「救様」なのか‥
なつめと春馬は警察に連絡し、
吉野と木村を連れて桐野の自宅へ向かいます。
鍵が開いていたので中に入り
女の子がいた痕跡を見つけます。
その後、
吉野と木村は桐野を捕まえますが、
彼はレイサについて何も知りませんでした。
そもそも桐野は、
「救様」ではないようです。
署に戻った木村は、
生活安全課の日下部にレイの
捜索願、補導歴を調べてもらいますが、
見当たりませんでした。
夜になって、
なつめと別れた春馬はSNSで
「救様」の情報を集めようとします。
その事が原因なのか
スケボーで帰っている途中で
背後から車で襲撃されてしまいます。
春馬は咄嗟の機転で難を逃れ
ナンバープレートも覚えます。
そのころレイは、
狭い場所に閉じ込められていました。
隣の部屋を覗き込んだレイは、
別の女の子・キョウコと出会います。
キョウコの話では、
他にも女の子が監禁されていたようです。
キョウコは
「あなたが来たから私の番だ」
と口にしました。
その直後、
犯人がキョウコを連れて行きました‥
春馬の証言から、
新井という前歴者が浮上します。
逮捕前まで土建屋を経営していたので、
吉野と木村は事務所へと向かいます。
すると新井が薬の過剰摂取で
命を落としていました。
さらに事務所の裏には、
4人の女子高生の遺体が転がっていました。
耳、鼻、口、手が
それぞれ切り取られています。
レイの遺体はありません。
連続殺人事件ですが、
警察は被疑者死亡と断定しました。
一方でなつめは
真犯人は別にいると考えて、
「耳、鼻、口、手」を検索して
「六根清浄」という言葉を知ります。
満代はそんな娘を心配し、
大樹のキーホルダーを付けた
防犯スプレーを渡します。
「六根清浄」とは、
欲望の根源を絶つことで
正しい道に救済されるという教えです。
犯人がこの教えに沿っているとすれば、
少なくともあと2人被害者がいるはずです。
なつめの話を聞いた木村と吉野は、
15年前の儀式殺人を思い出します。
事件の内容は今回とまったく同じですが、
目撃者の証言によって犯人は逮捕されています。
木村は
すでに引退した平山元刑事を訪ね、
15年前の事件について聞きます。
目撃者は
養護施設で暮らしていた男子高校生で、
カメラで犯行を撮影していたのです。
平山の話では、
目撃者は被害者が殺される瞬間を
ズームしていたようです。
平山は当時の部下に連絡を取って、
目撃者について調べると約束しました。
一方で春馬はSNSで情報を集め、
キョウコという女の子が行方不明と知ります。
キョウコの友人の話では、
彼女も「救様」と会っていたようです。
さらにキョウコも家出少女で、
警察に補導された事があると判明します。
なつめと春馬は、
キョウコの写真を木村に送ります。
キョウコは4人の中の1人でした。
さらに不審な点が見つかります。
キョウコの友人の話では、
彼女は警察に補導された過去があります。
しかし、
その補導歴がないのです。
すなわち、
「救様」こと今回の真犯人は、
警察官という事になります。
生活安全課を訪ねた木村は、
日下部が補導歴を管理している事を知り
彼が真犯人ではないかと疑います。
その直後、
平山から連絡が入り、
15年前の事件の目撃者が
日下部だと告げられます。
木村は1人で日下部の自宅へと向かいます。
彼の車には接触した傷があります。
木村は日下部を問い詰めますが、
逆に殺されてしまいました。
そのころなつめは、
連絡がつかない木村を心配していました。
木村からのメールを受け取ったなつめは、
待ち合わせ場所に向かいますが、
現れたのは日下部でした。
日下部は木村に頼まれたと嘘を付き、
なつめを車に乗せます。
感覚が研ぎ澄まされているなつめは、
途中で日下部が犯人だと気付いて逃げます。
なつめは春馬に連絡して、
犯人に追われている事を伝え、
ビデオ通話で逃げ道を案内してもらいます。
なつめは地下鉄で逃げますが、
再び日下部に追われました。
捕まえられたなつめは、
防犯スプレーで攻撃して逃走します。
それでも目が見えないなつめは、
日下部に追い詰められてしまいました。
その時、
いつもは静かな盲導犬のパルが
吠えながら日下部に噛みつきました。
日下部はナイフでパルを刺します。
騒動を聞きつけて人が集まったので、
日下部は逃走しました。
現場に駆け付けた春馬は吉野刑事に
日下部が犯人だと告げます。
結末
警察は、
日下部の自宅に突撃しますが、
彼の姿はありませんでした。
彼のパソコンには、
少女たちを惨殺する映像が
保管されていました。
刺されたパルが手術を受けた事で、
なつめは酷くショックを受けています。
春馬は落ち込むなつめを説得し、
残りの被害者を救う事にしました。
なつめと春馬は吉野に連絡し、
15年前の事件に使用された屋敷に
連れて行ってもらいました。
無人のはずの屋敷に電気が点いており、
吉野は応援を要請して中に入りました。
木村の遺体に駆け寄った吉野は、
不意を突かれて日下部に殺されました。
銃声を聞いたなつめと春馬も
屋敷の中に入ります。
春馬は木村と吉野の遺体を見つけ、
なつめは吉野の拳銃を拾います。
屋敷内を調べたなつめと春馬は、
アスカという少女を救出します。
おそらく日下部は、
どこかでレイを殺そうとしています。
2人はアスカを連れて逃げますが
日下部に襲撃されてしまいました。
春馬は必死になつめを守りますが、
警察官の日下部に勝てるはずもありません。
春馬は腹部を刺されてしまいました。
なつめは屋敷を停電させて
日下部と戦う道を選びました。
暗闇の中であれば、
視覚の不利を補う事ができるのです。
日下部がなつめを探している間に
まずは春馬の治療を行います。
春馬の命が危ないと考えたなつめは、
アスカと春馬を屋敷の外に逃がし、
1人でレイの救出に向かいます。
無事にレイを発見しますが、
なつめを見た彼女が泣いてしまいます。
泣き声を聞いた日下部が来ます。
もはや逃げる事は不可能。
生き残るためには彼を倒すしかありません。
なつめは
大樹のキーホルダーを床に置き、
日下部が来るのを待ちます。
日下部がキーホルダーを踏んだ瞬間、
なつめは彼の腹部と頭部を撃ち抜きました。
それから少し時は流れ、
なつめは回復したパル、満代、春馬と
大樹の墓参りに向かいました。
そこで春馬はなつめに
警察官になりたいと伝えました。
なつめは笑みを浮かべて
絶対になれると答えました。