映画「傷だらけの男たち」あらすじ、ネタバレ結末
- 2020.05.11
- 映画
映画「傷だらけの男たち」の
ネタバレを結末まで公開します。
あらすじ
舞台は香港、
主人公は刑事のラウとポン。
ポンは上司のラウを尊敬し、
ラウは部下のポンを信頼しています。
ある年のクリスマス、
ラウとポンの2人は仲間と共に
重犯罪者を尾行していました。
ポンは男を尾行している途中で、
燃えている車を目撃しますが、
無視して男の尾行を続けます。
そしてポンたちは、
重犯罪者を現行犯逮捕しました。
ネタバレ1
犯罪者を逮捕したポンは、
翌朝になって帰宅しました。
ポンは
寝室で眠る恋人のレイチェルに
そっとキスしましたが
すぐに違和感を覚えます。
慌てて布団をめくると血が‥‥
レイチェルは手首を切って
自殺していたのです。
検視の結果、
妊娠していた事が判明しました。
ポンはその事を知りませんでした。
ショックを受けたポンは
警察を辞めてしまいました。
それから3年の時が流れます。
ポンはアルコール依存症の
私立探偵に身を落としています。
ポンは行きつけのバーで働く
キャンペンガールのフォンと
親密な関係のようです。
このバーに通っている理由は、
レイチェルが自殺前にこのバーで
お酒を飲んでいたからです。
今でもレイチェルの死の原因を
探っているのです。
一方のラウは、
資産家・チャウの娘の
スクツァンと結婚しました。
今でもラウは、
ポンの事を気にかけており、
仕事を紹介したりしています。
スクツァンもポンと顔見知りで、
ポンは結婚祝いとしてスクツァンに
貴重なカメラを贈りました。
スクツァンは記者なのです。
スクツァンは
最近眠りが深いと悩んでいる様子。
そんなある日、
スクツァンの父・チャウが
執事のマンと共に強盗に殺害されます。
それから数日後、
犯人のキョンとウォンが
遺体となって発見されました。
これで事件解決と思われましたが、
父の死に不審を抱いたスクツァンは
ポンに調査を依頼しました。
自宅に侵入された痕跡はなく、
チャウか執事のマンが強盗犯を
招き入れた可能性があります。
ただし、
キョンとウォンは顔見知りではありません。
スクツァンは、
強盗団は3人組で3人目の人物は
チャウの知り合いだと考えています。
話を聞いたポンは、
依頼を引き受けました。
次の日、
ポンはラウに会いに行って、
事件について調べると報告します。
身内であるラウは
この事件に関わる事を禁じられており、
スクツァンへの協力を頼みます。
ネタバレ2
スクツァンは、
ポンに調査を依頼してから
誰かに監視されるようになり、
精神的に不安定になります。
ラウは献身的に妻を支えます。
現場検証を行ったポンは、
執事のマンが犯人たちを招き入れ、
犯人がマン、続いてチャウを
刺殺した事を再確認します。
刺殺後に鈍器で殴打しており、
怨恨の可能性もあります。
次にポンは
ウォンとキョンのアジトを確認します。
彼らは密室状態で死んでいたので、
警察は仲間割れだと考えています。
ポンはすぐに密室の謎を解きます。
ある日の夜、
ポンがスクツァンの自宅で
調査の報告をしていると、
何者かが家に火を放ちました。
ポンとスクツァンは浴室に逃げ込み
消防士に救出されました。
一命を取り留めた2人とラウは、
真犯人の存在を確信します。
ここでポンは、
少しだけラウを疑ってしまいます。
チャウの遺産は莫大なのです。
すぐにその考えは胸の奥にしまい、
フォンが働くバーに向かいました。
また別の日、
ポンはスクツァンに会い
ラウとの出会いを尋ねました。
2人の出会いはとても運命的で
偶然が重なっていました。
話を聞いたポンは、
本当に偶然だったのか疑います。
その後、
ラウを含めて食事をしますが、
スクツァンはすぐに眠ってしまいました。
ラウは医師に相談して、
精神が不安定なスクツァンの為に
食事に睡眠薬を入れています。
(彼女が眠くなりやすいのは、
精神が不安定になる前から。)
ポンはラウに
「スクツァンは薬に気付いているが
ラウを安心させる為に飲んでいる」
と教えました。
この日の夜、
ポンとラウはスクツァンを
監視する男を発見しますが
逃げられてしまいました。
2人はその男が第3の犯人と考えます。
調査を進めたポンは、
被害者のチャウと犯人のキョンが
共にマカオ出身だと気付きます。
ポンは真相を確かめる為に
フォンを連れてマカオに飛びました。
マカオにて、
ポンは衝撃的な事実を掴みます。
25年前、
麻薬捜査官・チャンの一家が
惨殺される事件が起きました。
犯人グループは
チャンとチャンの一家を惨殺し、
証拠隠滅の為に家を燃やしました。
ただし、
チャンの息子のキョンだけは
生き残っていたのです。
チャンの調査の対象だった
十数人が逮捕されましたが、
事件はうやむやにされています。
逮捕された者の中には
チャウとマンの名前もあります。
チャウは麻薬の売人で、
マンは裏切り者の麻薬捜査官です。
釈放された後、
マンは麻薬捜査官を辞職して
チャウの執事になりました。
それから少し時が流れ
2人は家族を連れ香港に移住したのです。
キョンは25年越しに
家族の復讐を果たした事になります。
香港に戻ったポンは、
ラウとスクツァンに全てを報告します。
結末
スクツァンが遺産を相続し、
彼女とラウは屋敷に引っ越しました。
そんなある日の夜、
ラウはポンと飲みに行きます。
飲み会の途中で、
ポンは新たに手に入れた情報を
ラウに報告しました。
スクツァンは
チャウの実の子ではないのです。
ラウは表情を歪めました。
時を同じくして、
スクツァンは薬を飲んで
自宅で眠っていました。
そんな中、
屋敷でガス爆発が発生し、
スクツァンは意識不明の重体となります。
現場からは
例の第3の男の遺体が発見され、
彼が犯人として処理されます。
ラウは献身的に妻を看病し、
ポンも彼らを気にかけます。
そんな中、
ポンはフォンの助けを借りて、
レイチェルの自殺についても
調査を進めていました。
レイチェルが自殺した日、
彼女はバーで男と会う予定でした。
お腹の子はその男の子です。
ところが、
男は交通事故を起こして、
昏睡状態になってしまったのです。
(ポンが犯人を尾行中に目撃した車。)
男は現在も昏睡状態で入院中です。
フォンのおかげで前向きになったポンは、
この男性を見舞うようになりました。
ポンとフォンの2人は、
スクツァンとラウの着替えを取りに
屋敷を訪れました。
そこでポンは、
厳重に保管された卓球の
ラケットを発見します。
ラケットのラバーをめくると
名前が書かれていました。
ポンはある事を確かめる為に
着替えを届けるとマカオに向かいました。
さらに警部のチョイに連絡し、
ラウの資料を調べて欲しいと頼みます。
ポンはマカオで真相に辿り着きます。
ポンの知るラウこそが
「キョン」だったのです。
キョンは卓球が得意な子供で、
大会でも優勝するほどでした。
「ラウ」は大会の決勝戦で
戦った相手の名前です。
キョンは卓球大会で優勝した日、
家族が殺される場面を目撃しました。
警察に通報しても無意味と悟り、
キョンは教会に逃げ込みました。
そこで名前を聞かれたとき、
とっさに「ラウ」と嘘を付いたのです。
時を同じくして、
スクツァンが意識を取り戻します。
スクツァン
「私に近づいたのは
父を殺すためだったのね?」
ラウ
「そうだ」
スクツァン
「一度でも私を愛した?」
ラウ
「もちろん」
スクツァン
「嘘よ‥」
香港に戻ったポンはラウに
事実を知ったと伝えます。
ラウは全ての罪を認めます。
スクツァンに近づいたのも
計画の一部だったようですが、
今では本当に愛しているようです。
スクツァンが病室で命を落とし、
看護師がラウを呼びにきました。
ラウはポンに別れを告げて病室に向かい、
ポンは泣きながら帰宅します。
病室で妻の遺体を見たラウは、
拳銃で頭部を撃って自殺しました。
その後、
ポンはフォンに想いを伝えて
正式に付き合い始めました。