映画「居眠り磐音」あらすじ、ネタバレ結末 続編に期待だな

映画「居眠り磐音」の
ネタバレを結末まで公開します。

あらすじ

1772年(江戸時代)、
主人公の坂崎磐音は
豊後関前藩の藩士です。

3年前から幼馴染の
小林琴平と河出慎之輔と共に
江戸で生活しています。

磐音は関前藩の重臣の嫡男です。

直心影流の佐々木玲圓の下で
剣の修業をする達人でもあります。

剣を構えた時の姿が
居眠りする猫に似ている事から
「居眠り剣法」と呼ばれています。

 

 

やがて3人は、
江戸での役目を終えて
故郷の関前に戻りました。

慎之輔の妻は琴平の妹・舞なので、
慎之輔と琴平は義兄弟となります。

さらに磐音も
琴平の末妹の奈緒と結納を済ませており、
もうすぐ義兄弟の仲間入りの予定です。

磐音はそんな奈緒の為に
お土産の匂い袋を購入しています。

幼馴染で義兄弟。
いつまでも3人の友情は続くはずでした‥

 

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ネタバレ

帰宅した磐音は、
両親の正睦と照埜に挨拶し、
妹の伊代とも再会しました。

来月から磐音は
勘定方として役目が決まっています。

時を同じくして、
琴平も磐音のように帰宅し、
奈緒は坂崎家に嫁ぐ事を挨拶します。

さらに時を同じくして、
慎之輔は帰路で叔父に呼び止められ、
「舞の不義密通(不倫)が噂になっている」
と告げられました。

相手は山尻という男で、
慎之輔とは面識もありません。

慎之輔の叔父は、
慎之輔が舞に贈った簪を持っていました。

捨てられていた物を拾ったようです。

慎之輔が屋敷に戻ると、
舞が別の簪を使用していました。

生真面目な慎之輔はそれが許せず、
舞を斬り殺してしまいました。

 

報告を受けた琴平は、
舞の亡骸を引き取りに行き、
慎之輔に事情を尋ねます。

慎之輔は叔父から聞いた話を
そのまま答えます。

その場に慎之輔の叔父が現れますが、
彼は酒癖が悪い事で有名です。

その事を言われた慎之輔の叔父は、
剣を抜いて琴平を斬ろうとしますが、
返り討ちにされました。

さらに河出家の女中は
慎之輔と琴平の2人に
舞が簪を探していた事を口にしました。

不義密通は嘘だったのです。

混乱した慎之輔は、
剣を抜いてしまいました。

琴平は反射的に慎之輔を斬ってしまいました。

 

目付頭の東は家老の宍戸に
琴平を無罪にするよう進言します。

ところが琴平が山尻を斬り殺したので
宍戸は琴平の処罰を命じました。

 

伊代は兄の磐音に
少し前の話をします。

今から二か月ほど前、
山尻は奈緒に一目惚れしました。

もちろん奈緒は
結納を済ませていると告げました。

それでも山尻がしつこいので、
姉の舞が山尻家に手紙を送りました。

すると何故か慎之輔の叔父が
山尻の返事を舞に届けました。

山尻は謝罪をしたいと言って、
舞を酒場に呼び出しました。

舞は酒場に向かいましたが、
この日から例の噂が流れ始めたのです。

 

話の最中に正睦が戻って来て、
琴平の処罰が決まったと告げます。

琴平は山尻の屋敷で暴れているようです。

磐音は妹の伊代に
奈緒への匂い袋を託して、
琴平の元に向かいました。

 

磐音ほどではありませんが、
琴平も剣の腕が立ちます。

東の部下では歯が立ちませんでした。

その様子を見た磐音は、
1人で中に入らせて欲しいと
東に頼みました。

山尻の屋敷に入った磐音は
琴平に真実を告げました。

琴平が処罰を免れる事は不可能です。
(東の部下を何人も斬っている)

琴平は人生の最後に
本気の磐音との戦いを望みました。

2人は剣を抜きますが、
磐音は本気で戦う事ができず、
琴平に傷を付けられました。

死がよぎった瞬間、
磐音は反射的に琴平を切り捨てました。

 

半年の時が流れます。

親友を殺した磐音は脱藩し、
江戸の長屋で暮らし始めました。

奈緒とは1回も会っていません。

磐音は
鉄五郎が営む鰻屋・宮戸川で
ウナギを捌く仕事をしています。

大家の金兵衛の紹介です。

 

関前藩では、
小林家は琴平の騒動で廃絶となり、
病の両親を抱えた奈緒は困窮しています。

家老の宍戸はそんな奈緒に
妾になるよう迫りました。
(最初からそのつもりだった模様。
ただのスケベ親父。)

両親の薬を買う事さえ難しい状態ですが、
磐音を想う奈緒はこの話を断りました。

奈緒は大切そうに
例の匂い袋を持っています。

 

ある日、
大家の金兵衛が磐音に
別の仕事を紹介したいと言いました。

金兵衛の娘・おこんが働く
両替屋・今津屋の用心棒です。

今津屋吉右衛門は
懐が大きく心優しい人物です。

金兵衛と磐音は今津屋を訪れますが、
番頭頭の由蔵に用心棒は決まったと
断られてしまいました。

その場におこんが現れて、
「こんなおっとりした人に用心棒なんて」
と父の金兵衛を怒りました。

その矢先、
統五郎というチンピラが
部下を連れて今津屋に現れ、
由蔵に両替を迫ります。

統五郎が持って来たのは偽金です。

由蔵が断ると統五郎は暴れ始めました。

統五郎は、
恐ろしく強い剣客・種市を雇っており、
今津屋の用心棒は瞬殺されました。

見かねた磐音は
「自分が相手になる」と前に出ます。

今度は磐音が種市を瞬殺しました。

磐音に怯えた統五郎は、
部下を連れて逃げ出しました。

磐音を信用した吉右衛門は、
彼を中に入れて事情を説明します。

 

つい先日、
老中・田沼意次が銀で作られた
新しい硬貨・南鐐を発行しました。

田沼は南鐐8枚で小判1枚(一両)と
両替するようにと両替屋に命じています。

多くの両替屋がこれに反対しています。
(今津屋は賛成派)

両替屋の中には、
金銀の相場で稼いでいた者がいます。

ところが南鐐の導入で
金銀の相場が崩れてしまうのです。

本来であれば、
銀10枚で小判1枚の価値です。

同じ銀でも
南鐐なら8枚で1両、
ただの銀なら10枚で1両、
偽硬貨が出回るのも当然です。

反対派の筆頭は阿波屋有楽斎で、
統五郎は彼の手先と思われます。

 

こうして磐音は、
正式に今津屋の用心棒になりました。

仕事は日没から明け方までで、
今回のように騒動を解決すると
ボーナスも支給されます。

品川と竹村という貧乏侍も
磐音と同じように用心棒となります。

磐音は2人に
統五郎の尾行を依頼します。

 

また別の日、
統五郎を尾行していた竹村は、
彼が仲間の天童と黒岩と
密談する現場を目撃します。

近付いた竹村は彼らが
吉右衛門を暗殺する計画を
立てている事を知ります。

ところが、
盗み聞きがバレてしまい、
3人に襲撃されて重傷を負いました。

竹村には妻と4人の子供がいます。

尾行を依頼した磐音は
竹村への治療費と当面の生活費を
用立てて欲しいと吉右衛門に頼みます。

吉右衛門は支払うと約束し、
由蔵に手配を命じます。

さらに磐音は阿波屋が南鐐を
買い集めていると報告しました。

 

吉右衛門は磐音を伴って、
勘定奉行の部下・日村の屋敷を訪れ、
これまでの経緯を説明します。

さらに磐音は、
老中・田沼の失脚を狙う何者かが
裏で糸を引いているのではと推測します。

磐音の言葉を聞いた日村は
老中の酒井だと明かします。

 

日村の屋敷からの帰り道、
吉右衛門は佐々木玲圓からの言伝を
磐音に伝えました。

「心に余裕ができたら道場を訪れよ」

さらに吉右衛門は磐音に
「関前藩での一件には
何か裏がありそうです」
と伝えました。

2人がそんな話をしていると、
統五郎、天童、黒岩が現れました。

磐音は番頭に吉右衛門を託し、
統五郎と黒岩を斬り捨てました。

天童はその場を去りました。

 

黒岩と統五郎との戦いで、
磐音は軽傷を負っていました。

おこんは手当てを行い、
彼女を信頼し始めた磐音は
関前藩での事を喋り始めました。

慎之輔、琴平、舞、奈緒は、
幼い時からの友人でした。

やがて、
慎之輔と舞、
磐音と奈緒は恋に落ちました。

一足先に慎之輔と舞が夫婦になり、
磐音と奈緒ももうすぐ祝言を
挙げる予定でした。

ところが、
勘違いで慎之輔が舞を斬り、
琴平が慎之輔を斬り、
磐音が琴平を斬りました。

生き残ったのは磐音と奈緒だけですが、
別々の場所で暮らしています。

 

話を聞いたおこんは涙を流し、
奈緒の安否を心配しました。

そんなおこんに磐音は、
「彼女を上手く思い出せない」
と言いました。
(半年前に磐音と奈緒は会っていない。
最後に会ったのは3年半前。
思い出せない理由はそれだけではないか‥)

 

それから数日後、
今津屋に阿波屋有楽斎が来て、
「南鐐8枚を本当に一両と両替するのか?」
と吉右衛門に尋ねました。

吉右衛門は、
価値に関係なく8枚で両替すると答えます。

 

ここで磐音は逆に有楽斎に
「南鐐を相場で両替するのですか?」
と尋ねました。

有楽斎は、
南鐐(銀)の価値が下がったら
価値に応じて両替すると答えました。

 

その次の日から
8枚の南鐐を持った客が
次々と今津屋にやって来ました。

今津屋は約束通り一両と交換します。
(もちろん手数料は貰う)

こうして今津屋には南鐐が集まり、
小判が次々となくなります。

さらに南鐐の相場は崩れており、
今津屋は大赤字となります。

大量の南鐐が持ち込まれると
今津屋は潰れて老中・田沼意次の
責任問題となります。

 

南鐐の価値が下がり続け、
12枚で一両となりました。

例えば一両を持って今津屋に行けば、
南鐐12枚と交換してくれます。

南鐐8枚で一両と交換できるので、
手元には一両と4枚の南鐐が残ります。

繰り返せば大儲けです。

それでも今津屋は考えを変えず、
南鐐8枚で一両と交換し続けました。

 

 

また別の日、
商人の甚兵衛が五千両を
阿波屋で南鐐に両替しました。

今津屋に持ち込むつもりです。

甚兵衛に続いて
芝居小屋・中岡座の邦右衛門、
吉原・三浦屋の庄右衛門など、
金持ちが次々と阿波屋に現れて
小判と南鐐を交換しました。

彼らも今津屋に持ち込んで
金儲けしようとしているのです。

こうして阿波屋は
集めた南鐐を全て吐き出し、
大量の小判を手に入れました。

交換した南鐐の中には
偽物も含まれていました。

 

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結末

阿波屋が南鐐を吐き出した直後、
勘定奉行の川合が日村を伴って現れます。

阿波屋が規則を破って
一両で南鐐13枚と交換していた事、
交換した南鐐の中に偽物が
含まれていた事が発覚しました。

有楽斎は逃走しましたが、
阿波屋は取り潰しが決定しました。

全ては磐音の計画で、
甚兵衛、邦右衛門、庄右衛門は、
今津屋の協力者です。

三浦屋の田尾大夫は
磐音の事を気に入ったようですが、
磐音は彼女の誘いを断りました。

 

磐音とおこんは
有楽斎と天童に襲撃され、
おこんを人質に取られました。

磐音を恨む有楽斎は、
彼の前でおこんを斬れと
天童に命じました。

意外にも天童は有楽斎を刺して
磐音に真剣勝負を挑みました。

天童の言葉を聞いた磐音は、
琴平の最後の頼みを思い出しつつも
剣を抜きました。

有楽斎
「あんたはこの先も人を斬る。
その度に思い出すんや。
竹馬の友を斬った事を。」


磐音は天童と斬り合います。

勝負は一瞬でした。

磐音は得意の反撃で
天童を斬り捨てました。

磐音
「地獄である事はもとより承知だ。

友のおらぬ世で、
愛しい女に会えぬ世で、
それがしは生きる事を選んだのだ。
それが地獄の道でも。」

有楽斎は息絶えました。

おこんはその場を去る磐音に
声をかける事ができませんでした。

 

それから少し時が流れて、
磐音は佐々木道場を訪れました。

玲圓は磐音を迎え入れ、
かつてのように稽古をつけました。

流石は師範。
あの磐音が子供のようです。

稽古の後、
玲圓は吉原から届いた手紙を
磐音に渡しました。

相手は近ごろ美しいと評判の白鶴太夫。
その正体は奈緒です。

手紙には、
自分の兄を斬った相手であろうと
磐音と一緒になりたかったという想いと、
両親の薬代を稼ぐ為に身を売って
最終的に吉原に辿り着いたという
経緯が記されています。

手紙を読んだ磐音は吉原に向かいます。

白鶴太夫の花魁道中を見る為に
多くの観客が吉原を訪れていました。

磐音は人混みをかき分けて近付き、
「奈緒」と声をかけます。

白鶴太夫は振り向いて
磐音の顔を見ました。

白鶴太夫は少しだけ笑みを浮かべ、
磐音の妹・伊代から受け取った
匂い袋を取り出しました。

匂いを嗅いだ白鶴太夫は
再び前を向いて歩き始めました。

白鶴太夫(奈緒)
「磐音様、
頂いた匂い袋は心の支えです。

今までもこれからも
どこに居ようとも
奈緒は磐音様だけの妻にございます。」

 

また別の日、
磐音が長屋で金兵衛と話していると、
吉右衛門の使いでおこんが現れました。

磐音は支度を済ませて
おこんと共に今津屋に向かいます。

そんな2人の後ろ姿を見て
金兵衛は何かを期待しているようです。

 

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