映画「PSYCHO-PASSサイコパス 恩讐の彼方に」あらすじ、ネタバレ結末
- 2019.10.18
- 映画
劇場版「PSYCHO-PASS Sinners of the System」、
第3作「Cae.3『恩讐の彼方に』」の
ネタバレを結末まで公開します。
主人公は狡噛慎也です。
(花城フレデリカもかな?)
あらすじ
2117年の11月。
元執行官の狡噛慎也は、
傭兵としてアジア各地の
紛争地帯を渡り歩いています。
ある日、
バーで絡まれた狡噛は、
4人の男を倒します。
狡噛は4人を殺しませんでしたが、
4人の中の1人が狡噛に銃口を向けました。
すると様子を見ていた
ガルシアという傭兵が
ナイフを投げて男を殺しました。
殺す事はなかったと言う狡噛に
「お前のせいだ」とガルシアは答えます。
ガルシアの言い分は、
「徹底的に狡噛が痛みつけておけば、
自分がナイフを投げる事はなかった」です。
狡噛が気に入ったガルシアは、
今後の行き先を尋ねます。
チベット・ヒマラヤ同盟と答えると
ガルシアは車を貸すと申し出ますが、
勧誘だと思った狡噛は断ります。
ガルシアが、
今の乱闘が楽しかったからだと言うので、
狡噛は車に乗せてもらう事にしました。
ネタバレ
狡噛は、
ガルシアの部下・ツェリンが運転する車で
チベット・ヒマラヤ同盟王国に入ります。
政府軍の戦力が低下しており、
武装ゲリラや民族同士の戦いで
この国は大変な状態です。
トイレの為に停まった2人は
難民の避難バスが武装ゲリラに
襲撃されるのを目撃しました。
2人は武装ゲリラを退け、
難民たちを救います。
2人は難民たちに感謝されました。
バスの運転手が負傷したので、
狡噛はバスを運転して
首都まで行く事にしました。
ツェリンとはここで別れます。
首都に到着した狡噛は、
報酬も受け取らずに
難民たちと別れました。
すると難民の1人・テンジンが
「弟子にして下さい」と
狡噛に声をかけてきました。
テンジンは家族をゲリラに殺され、
敵討ちをしたいと望みます。
あまりにもテンジンが必死なので、
狡噛は殺す為の戦闘術ではなく、
生き残る為の護身術を教える約束をしました。
するとテンジンは、
叔父のキンレイを狡噛に会わせます。
キンレイは
チベット・ヒマラヤ同盟の軍人です。
キンレイ曰く、
テンジンの父親は日本人で、
技術支援でこの国に来た時に
キンレイの姉と恋に落ちました。
キンレイは狡噛とテンジンに
王国軍が所有している一軒家を
貸し与えました。
2人は家の掃除から始めます。
狡噛は自分ではなく、
キンレイに教わらないのかと
テンジンに尋ねます。
キンレイは元々事務職で、
無理やり前線に回されたので、
戦闘のプロではないようです。
家の掃除を終わらせた狡噛は
リュックから拳銃を取り出します。
槙島を射殺した銃です。
銃を眺めていた狡噛にテンジンは、
人を撃つ時の気持ちを聞きます。
狡噛は
「殺す前の自分には戻れない。
背負った罪は徐々に重くなる。」
と伝えました。
そんな中、
テンジンは父の遺品の一つの
「恩讐の彼方に」という本を見せます。
内容が気になるテンジンは、
日本語も教えて欲しいと頼み、
狡噛は引き受けました。
その次の日から、
護身術と日本語の訓練が始まります。
狡噛にとっては穏やかな日々です。
そんなある日、
2人が帰宅すると
金髪の美女が待っていました。
彼女の正体は
日本の外務省所属の花城フレデリカ。
狡噛は追っ手かと身構えますが、
フレデリカは日本棄民の調査に来ただけで、
帰る前に狡噛の顔を見ようと考えたのです。
捕まえるつもりはありません。
テンジンを見たフレデリカは
日本棄民だと気付きました。
かつて同盟王国には
日本が技術者を送りこんでいました。
ところが、
シビュラシステムが本格に稼働後、
支援事業は唐突に終了しました。
そして人材援助のメンバーは
帰国を許されませんでした。
人材援助のメンバーは、
シビュラシステムが選んでいました。
すなわち本格稼働前に
不適合者を国外追放したのです。
フレデリカの仕事は、
日本棄民の色相のサンプルを取る事。
色相良好と認められれば
帰国を許される可能性があります。
フレデリカの話を聞いても
テンジンはこの国を選ぶと答えました。
そんな中、
キンレイが狡噛を訪ねてきます。
国軍の補給部隊が南の駅で
ゲリラに襲撃されているのです。
狡噛は救出作戦に同行する事にしました。
話を聞いていたフレデリカは、
自分のジープで行こうと提案します。
テンジンを家に残して、
3人はジープで駅を目指します。
フレデリカがライフルで援護し、
狡噛が補給部隊の掩護に向かいますが、
少年兵に油断して被弾します。
狡噛は殺されかけますが、
フレデリカの狙撃に救われます。
政府が雇った傭兵部隊が駆け付け、
武装ゲリラは逃走しました。
傭兵部隊の隊長はあのガルシアで、
国連の停戦監視団の理念を引き継いでいます。
彼らはこの国の戦争を
終わらせる為に雇われているので、
狡噛にとっては仲間と言えます。
ガルシアは狡噛との再会を喜び、
この国では貴重なタバコを渡しました。
狡噛は大喜びしました。
フレデリカも狡噛とテンジンの家で
寝泊まりする事にしたようです。
ガルシア率いる停戦監視団は、
衝突を繰り広げる武装勢力と
交渉を開始しました。
多くの勢力が停戦に協力的ですが、
「紫龍会」という武装勢力は
停戦に断固拒否しました。
テンジンはフレデリカと風呂に入り、
狡噛が日本でした事を尋ねます。
フレデリカは
一言で言えば復讐で、
その事が原因で狡噛が
国から追い出されたと教えます。
狡噛は復讐を果たす事で、
持っていた全てのモノを失ったのです。
「恩讐の彼方に」の内容は
復讐が関係しています。
この本が父の遺品だった事に
意味を感じ始めるテンジン。
その後、
狡噛はフレデリカと話します。
狡噛
「遠くまで来た
日本での事件が夢みたいだ。」
フレデリカ
「確かにここは遠い。
でもあなたは同じ場所を
グルグル回っているだけ。
どこに行こうが真実が見えていない。
居るべき場所、
必要とする人間から目をそらし、
逃げているだけ。」
狡噛
「日本を出てアジアを周った。
どこに行っても同じだった。
道具として歓迎され、
俺はそれを受け入れた。
でもテンジンを見て思った。
この子には俺のようになって欲しくない。
このままじゃいけないと
久しぶりに思ったよ。」
フレデリカ
「あなたの感覚は正しい」
狡噛
「そうは言われても、
俺は日本に戻れば殺されるんだぜ?」
フレデリカ
「いずれ状況は変わるかもしれない」
狡噛
「外務省が変えるのか?
それとも‥」
その後、
フレデリカはつい最近まで
公安局刑事課一係に出向していた事を明かし、
皆が元気だと教えました。
時を同じくして、
「紫龍会」の車が襲撃され、
リーダーが命を落としました。
新リーダーは、
停戦監視団の主張に同意している男です。
結末
停戦に関する和平会議が
首都で行われる事になりました。
ガルシア主導で会議が始まります。
狡噛、キンレイ、テンジンは、
会議室の前で警備を行います。
昼が近付いて、
キンレイはテンジンに
昼食を買ってきて欲しいと頼みます。
街にお遣いに出たテンジンは、
偶然にも両親の仇を発見します。
男を尾行したテンジンは、
彼がガルシアと密会する場面を目撃します。
男は武装ゲリラに所属していますが、
ガルシアの命令で仲間を扇動して
陰からガルシアをサポートしています。
ガルシアは自分たちで紛争を起こし、
自分達で解決して報酬を得ています。
テンジンは狡噛の拳銃を持っており、
遠くから男を射殺しようとします。
ところが、
男はガルシアに始末されてしまいました。
もう用済みという事です。
驚いたテンジンは
その場に拳銃を落としてしまいます。
物音に気付いたガルシアはナイフを投げます。
ナイフは腹部に刺さりますが、
テンジンは必死に逃走して、
狡噛に事実を伝えます。
テンジンはガルシアは悪人だけど、
和平交渉には意味があると口にします。
狡噛は停戦交渉締結までは、
ガルシアに手を出さないと約束します。
安心したテンジンは、
病院で手術を受けました。
一方のガルシアは拳銃を拾い、
狡噛に話を聞かれたと疑います。
ガルシアは
狡噛を紫龍会のボスを殺害した
犯人に仕立てます。
そんな中、
ツェリンが狡噛を訪ねてきました。
ツェリンは狡噛の事を信じ、
ガルシアを裏切る事にしたようです。
さらに狡噛は、
フレデリカに協力を要請します。
フレデリカは見返りに
今後の仕事を手伝って欲しいと答えます。
狡噛が了承して、
取引成立となります。
やがて停戦交渉が締結しました。
停戦監視団が首都を出る際に
狡噛たちはガルシアを襲撃する作戦を練ります。
ツェリンの強い要望もあり、
何も知らない末端の傭兵たちには
手を出さない作戦です。
監視団は列車に乗って移動を始めます。
フレデリカは
戦車型のドローンを使って
列車に近付きました。
ガルシア達もドローンを使いますが、
フレデリカに破壊されました。
フレデリカはドローンを回収します。
狡噛はドローンから
列車の屋根に飛び移ります。
ガルシアを許せないツェリンも
ロケットランチャーを撃ち込んで
列車を制御不能にします。
そして狡噛とガルシアの一騎打ちになります。
ガルシアは部下を養う為に
今の仕事をしています。
やり方は矛盾していますが、
自分の立場に責任を持っています。
それでも勝つのは主人公です。
ガルシア
「俺たちは居場所が欲しかった。
ただそれだけだ。」
狡噛
「ふざけるな!!」
狡噛はテンジンの腹部に
刺さっていたナイフで
ガルシアにとどめを刺しました。
狡噛は橋から落ちそうになりますが、
ツェリンに助けられました。
一方のフレデリカは、
傭兵たちから回収したドローンを調べ
「ピースブレイカーが供給源でした。」
と上司に報告しています。
ガルシアの部隊は
ツェリンが引き継ぎました。
ツェリンの証言によって、
狡噛が紫龍会のボスとガルシアを
暗殺して逃亡した事になりました。
そうでもしない限り停戦交渉が
ダメになると狡噛が考えたのです。
テンジンの手術は無事に成功しました。
フレデリカの車に乗った狡噛は、
「日本に帰ろう」と言いました。