「彼女と彼女の猫 Everything Flows」あらすじ、ネタバレ結末

「彼女と彼女の猫 Everything Flows」の
ネタバレを結末まで公開します。

あらすじ、ネタバレ

主人公は黒猫のダル。

ダルは飼い主の彼女が大好きです。

ダルの飼い主の彼女は短大の2年生で
友人のトモカとルームシェアしています。

 

夏のある日、
トモカが先に部屋を出る事になり、
ダルと彼女はトモカを見送ります。

トモカが家を出る理由は
恋人が関係しているようです。

トモカが部屋を出た事により、
彼女は母から実家に帰って来いと言われます。

彼女は断りました。

 

短大2年生の彼女は、
就職活動に追われて
忙しい日々を送っています。

朝早くに家を出て、
夜遅くに帰ってきます。

ダルは
彼女の面接の練習に付き合います。

それでも彼女に届くのは、
不採用の通知ばかりです。

苦しむ彼女を見たダルは、
何もしてあげる事ができないと悩みます。

それでも朝になると彼女は
スーツを着て笑顔で外に出ます。

ダルはそんな彼女を誇らしく思いました。

 

 

ある日、
ダルと彼女は部屋から
夕日を見ていました。

2人は初めて会った時の事を思い出します。

 

彼女が小学生で、
大雨が降ったある日の夕方、
母がダルを拾って帰りました。

それが彼女とダルの出会いですが、
黒猫は不吉だと信じる彼女は、
ダルを可愛がりません。

そのころ彼女は転校したばかりで
学校に行く事を嫌がっていました。

ダルは元気がない彼女を心配します。


そんなある日、
机の上に乗ったダルが
彼女のコップを割りました。

その場に彼女が駆け付けて、
ダルはトカゲを差し出しました。

彼女が悲鳴を上げたので、
ダルは彼女が元気になったと考えます。

一方で彼女はダルが嫌いになって
ダルを川原に捨てようとします。

ダルは外に出してくれた事を喜びます。

優しい彼女はダルを捨てる事ができず、
ダルを抱いて公園に行きました。

するとトモカが彼女を発見して、
ダルと彼女に声をかけました。

トモカはダルを撫でて、
「今度家に遊びに行ってもいい?」
と聞きました。

彼女はダルのおかげで
転校先で友達ができたのです。

 

 

少し涼しい時期になりました。

彼女はトモカに
就職浪人する事を電話で報告します。

一方で老いたダルは、
彼女の母に拾われる前の事を
1人で思い出していました。


そんな中、
2人は実家を出た時の事を思い出します。

彼女が高校3年生の時、
母の再婚話が浮上しました。

彼女は再婚を勧めて
大学から一人暮らしすると主張します。

母は一人暮らしに反対して、
大学は実家から通えと主張しました。

結果として彼女はダルを連れて、
トモカとルームシェアを始めたのです。


最近の彼女は
就職活動とバイトで忙しく、
帰りが遅い日が続いています。

家の中も少し荒れてきました。

 

やがてトモカの結婚が決まり、
彼女の家の留守電にはトモカから
二次会の誘いが残されていました。

彼女
「トモカ、ごめん、
今の私はダメなんだ。
何で先に進めないんだろう。

助けて‥‥」

彼女は苦悩しますが、
老いたダルは彼女のベッドに
上ることもできませんでした。

 

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結末

そして冬になりました。

傷付いた彼女は、
家で眠る日が多くなりました。

 

ある日の深夜、
彼女の母の家に彼女から
電話がかかってきました。

母は電話に出ますが、
無言のまま切れてしまいます。

心配した母は、
彼女の家にやって来ましたが、
何事もありませんでした。

ダルが誤って短縮ダイヤルを
押しただけだったのです。

母と何気ない会話をした彼女は
少し元気になったようです。

ダルも昔のようだと安心し、
深く長い永遠の眠りにつきました。

彼女は涙を流しました。

 

1年後、
元気になった彼女は
遂に就職先を見つけました。

トモカは彼女に電話をかけて、
就職祝いをしようと提案しました。

 

 

季節は春の始めで、
この日はあいにくの雨でした。

スーツを着た彼女は
川原に捨てられていた
白い猫を拾いました。

彼女に抱っこされた瞬間、
「僕は彼女の猫だ」
と白猫は思ったようです。