映画「釣りバカ日誌 ファイナル」あらすじ、ネタバレ結末
- 2019.07.11
- 映画
映画「釣りバカ日誌 ファイナル」の
ネタバレを結末まで公開します。
人気シリーズの完結編です。
あらすじ
主人公は鈴木建設営業三課の
釣りバカ社員・浜崎伝助です。
釣りの相棒の鈴木一之助は
彼が勤務する会社の会長です。
2人の関係は今でも
家族以外には秘密です。
ある朝、
一之助は出勤前に妻の久江から
「娘の紀子と恵が話があるらしい」
と伝えられます。
話の内容を尋ねると
相続の話ではないかと言われたので、
一之助は不機嫌になりました。
一之助は財産の寄付まで考えます。
日本は大不況で
リストラと倒産が話題になっています。
もちろん鈴木建設も例外ではなく、
会社の業績は右肩下がりの状態です。
営業三課の伝助の同僚たちも
新聞で株価が下がっているのを見て
リストラされるのではと不安になります。
その中でも伝助だけは
自社の業績には無関心で
釣りの事ばかり考えています。
ネタバレ
重役会議にて、
現状を報告された一之助は、
自らの報酬の全額返還を宣言します。
しかも無期限。
堀田社長や秋山専務は、
役員の報酬には株主の
承認も必要だと説得しますが
一之助が聞き入れるはずもありません。
この噂はすぐに広まります。
社員たちは一之助を褒めますが、
報道機関はあらぬ事を書き立てます。
この日の夜、
浜崎家に隣人の八郎と
一之助がやってきました。
伝助、みち子、八郎は、
一之助を心配します。
一之助は、
「財産は残す必要はない、
家も売ってしまえばいい、
キレイになって死ねばいい、
葬式代だけがあればいい。」
と笑って答えました。
一之助と八郎が帰った後、
みち子は少しだけ釣りを封印して、
一之助を助けて欲しいと伝助に頼みます。
伝助は
自分は何もできないと言いつつも
頑張ってみると答えました。
営業部は必死に営業をかけますが、
どこの企業も大手ゼネコンに頼むような
大きな仕事は抱えていません。
舟木課長はこの不況の中でも
調子がいい企業に目を付けます。
その中の1つで衣料品を販売する
イマムラ・トレーディングスの
原常務は伝助の知り合いです。
引き籠りだった彼の一人息子に
釣りを教えた事があるのです。
釣り具を渡す約束を思い出し、
伝助は原常務を訪ねて行きました。
仕事の話ではなく、
息子への贈り物の話だったので、
原は伝助に会いました。
原は大いに喜びますが、
息子の事で伝助に相談します。
伝助のおかげで、
息子は学校に通い始めましたが、
大学受験に失敗して自信を失い、
父親を避けるようになったのです。
原には浪人経験はなく、
エリート街道を歩んできました。
伝助は気付かないうちに原が息子を
見下しているのではないかと助言します。
誰もが優秀ではないのです。
原は助言のお礼に
関西支社の前の道路が
拡張工事になると呟きました。
関西支社を立て替えるという意味です。
それから1ヶ月後、
伝助の活躍で営業三課が
200億円の契約を成立させました。
伝助は見事に会長賞を受賞しました。
伝助は会長室で金一封と
表彰状を渡されます。
他に欲しい物を聞かれた伝助は
釣り休暇が欲しいと申し出ます。
休暇は伝助の上司の承認が必要なので、
今すぐに与える事はできません。
そこで一之助は伝助を
食事に誘いました。
伝助の態度がふてぶてしいので、
重役たちは冷や汗をかきますが、
一之助は伝助には怒りません。
一之助は伝助を行きつけの
料亭「沢むら」に連れて行きました。
そこで伝助は美人女将の
沢村葉子を紹介されました。
葉子は亡くなった親友の娘で、
伝助も話を聞いた事があります。
親友の沢村は、
事業で失敗して自殺しており、
一之助は葉子の事を
娘のように可愛がっています。
葉子には裕美という娘もいますが、
今は北海道で獣医をしています。
偶然にも裕美は帰省しており、
一之助と伝助に挨拶しました。
沢村の墓も北海道にあり、
一之助は墓参りに行こうと
葉子を誘いました。
伝助も北海道で幻の魚の
イトウを釣りたいと言いました。
食事の後、
一之助が帰宅すると
娘の紀子と恵が待っていました。
やはり遺産相続の話でした。
せっかくご機嫌だったのに
一之助は怒ってしまいました。
裕美が北海道に戻ると
牧場の跡取り息子の久保俊介が
空港まで迎えに来ました。
裕美は葉子に内緒で
俊介と一緒に暮らしています。
それからしばらくして、
伝助は特別休暇を手に入れました。
一之助も社長の堀田に休暇届を出します。
そんなある日、
伝助が帰宅すると一之助の妻の
久江が待っていました。
北海道に行くと知った久江は、
葉子は一之助の隠し子かと尋ねます。
真相を知らない伝助は
「直接聞いて下さいよ」
と答えました。
久江は聞けないよと呟きます。
伝助とみち子は、
鈴木夫妻を愛おしく思いました。
数日後、
伝助、一之助、葉子の3人は、
北海道に旅立ちました。
伝助と一之助は渓流釣りに
葉子は迎えに来た裕美と共に
彼女に家に向かいました。
裕美は久保牧場の離れで
俊介と同棲しています。
俊介も彼の両親も
葉子に挨拶しようとします。
突然の事に驚いた葉子は、
怒って部屋を去りました。
一方で伝助と一之助は、
渓流釣りを楽しんでいました。
伝助は旅館の主人の岩田に
イトウを釣りたいと話します。
しかし、
イトウは絶滅の危機に瀕しており、
岩田は少し不機嫌になりました。
伝助と一之助が旅館で待っていると
葉子が戻ってきました。
葉子の元気がないので、
2人で話を聞くことになりました。
その場に裕美が現れ、
一之助と伝助は順番が違ったと
裕美を諭しました。
俊介と彼の両親も来ていました。
裕美は会って欲しいと頼みますが、
葉子は意固地になっています。
そこで伝助が間に入って、
両家を取り持つ事になりました。
俊介も俊介の両親はとても人が良く、
順番が逆だった事を素直に詫びました。
伝助は自分が葉子を説得すると豪語します。
2人っきりになった時、
一之助は葉子に俊介の印象を尋ねます。
俊介は好青年なので、
実はいい印象を持っています。
伝助が葉子を説得していると
一之助が葉子の両親も裕美と同じように
勝手に同棲して葉子を妊娠した事を話します。
その時に伝助の様に
両家の間を取り持ったのが一之助です。
一之助の言葉を聞いた葉子は、
俊介と彼の両親と会う事にしました。
伝助がいるので、
堅苦しい挨拶はすぐに終わり、
他の客や従業員も巻き込んで
大宴会が始まりました。
次の日、
伝助は俊介と川に行き、
偶然にもイトウを釣り上げました。
(主人の話を聞いていたので
イトウは狙っていなかった)
その存在に感動し感謝して、
イトウをリリースしました。
(ここの映像は本当に美しい)
この男は誰よりも魚を愛する
至高の釣りバカなのです。
そんな伝助に敬意を示し
イトウも姿を現したに違いありません。
一方で一之助は葉子を連れて、
沢村の墓参りに行きました。
葉子は父の墓の前で
「母の事が好きだったか?
自分の父親ではないか?」
と一之助に2つの質問をします。
一之助は、
好きだった事は認めますが、
父親説は完全に否定しました。
沢村夫妻は本当に愛し合っていたのです。
葉子は一之助と両親に
深々と謝罪しました。
結末
伝助と一之助は東京に戻りました。
ある日の朝、
一之助が自宅で倒れました。
仕事中だった伝助も
みち子から連絡を受けて
病院に駆け付けました。
手術で助ける事は不可能ですが、
早期発見だったので
目を覚ます可能性もあります。
伝助は涙を流しながら
久江と共に声をかけ続けます。
一方のみち子と八郎は
お百度参りして一之助の回復を祈ります。
この日の夜、
一之助と伝助は夢を見ます。
一之助の目の前にあるのは三途の川、
向こう岸(あの世)に行くためには
船に乗る必要があります。
多くの人間が並んでいたので、
一之助は死ぬのが少し面倒になります。
さらに一之助は
六文銭を持っていないので、
船の切符を購入できません。
すると魚釣りが好きな奪衣婆が
一之助の服を剥ぎ取ろうとしました。
この奪衣婆が伝助だったので、
一之助はムカついて抵抗します。
その結果、
2人は三途の川に落ちました。
夜中に目を覚ました伝助は
夢の内容があまりに不吉だったので、
慌てて久江に電話をかけました。
久江は大号泣していました。
一之助が目を覚ましたのです。
それから少し時が流れて、
一之助が退任する事になりました。
一之助は社員を前に壇上に上がります。
一之助
「本日で会長を退任致します。
ただ働きが嫌になった訳ではありません。
立ち上げた会社を去るのは辛いです。
しかし会社は君たち社員の物だ。
私は鈴木建設の株を全て寄付して去る。
鈴木建設は安全で使いやすく
美しい建物を作り利益は薄くとも
働く者と家族を大切にする。
そして、
経営不振となれば経営者が責任を取る。
これは創業者としての私の遺言だ。
鈴木建設社員諸君、
鈴木建設は永久に不滅です!!」
全ての社員が立ち上がって
一之助に拍手を送りました。
最後の最後まで一之助は
カッコイイ経営者を貫きました。