映画「秒速5センチメートル」あらすじ、ネタバレ結末
- 2019.03.26
- 映画
アニメ映画「秒速5センチメートル」の
ネタバレを結末まで公開します。
今作は「桜花抄」「コスモナウト」、
「秒速5センチメートル」の3話構成です。
桜花抄
1990年代前半の東京世田谷。
小学生の遠野貴樹は、
篠原明里と両思いでした。
2人は共に転勤族で
図書館で過ごす事が多かったので
すぐに意気投合したのです。
春のある日、明里は貴樹に
「桜の花が落ちる速度は秒速5cm。」
と教えました。
2人は毎年一緒に桜が見えると信じていました‥
明里は父親の仕事の都合で
小学校卒業と同時に栃木に引っ越しました。
それから会う事はなくなりましたが、
明里から貴樹に手紙が届き、
2人の文通が始まりました。
明里の手紙を読んだ貴樹は、
いつも彼女が1人ぼっちだと心配します。
中学1年が終わる頃、
今度は貴樹が鹿児島に
引っ越す事になりました。
気軽に会える距離ではないので、
2人は3月4日に栃木の岩舟駅で
会う約束をしました。
3月4日は関東では珍しい大雪でした。
貴樹は新宿から大宮に向かい、
宇都宮線と両毛線に乗り換え、
岩舟駅を目指します。
しかし列車は何度も停車し、
途中の小山駅で明里に渡す予定だった
手紙を紛失してしまいます。
19時に会う予定でしたが、
貴樹が岩舟駅に到着したのは、
23時15分でした。
人気がない待合室で
明里は貴樹を待っていました。
2人は明里が作った弁当を食べ、
待合室を出ます。
2人は桜の木の下でキスをして、
近くの小屋で一夜を明かしました。
お互いの温もりを感じながら‥‥
翌朝、
明里は貴樹を見送りました。
明里も手紙を用意していましたが、
貴樹に渡しませんでした。
コスモナウト
1999年の鹿児島県種子島。
高校3年生の澄田花苗は、
中学2年の時に転校してきた
同級生の貴樹に恋をしています。
貴樹と同じ高校に通うために
中学3年の時は猛勉強したほどです。
朝も早く登校して、
弓道の練習をする貴樹に声をかけます。
貴樹の事を想い続けていますが、
未だに告白はできていません。
それでも一緒に下校する間柄です。
恋煩いが原因なのか、
得意のサーフィンでも
波の上で立てなくなりました。
さらに花苗の前に、
進路という壁が立ち塞がります。
ある日の帰り道、
花苗は草原に座って
携帯を見つめる貴樹を発見します。
貴樹はよく携帯を見ており、
遠くに彼女がいると噂されています。
貴樹に声をかけた花苗は、
彼が東京の大学に進学する事を知ります。
一方の貴樹は、
ある癖に悩んでいました。
それは宛先がないメールを打つ癖です。
少し時が流れて、
「1つずつできる事からやる」
と決意した花苗は、
久しぶりに波の上で立ちました。
自信を取り戻した花苗は、
告白しようと決心します。
学校からの帰り道、
花苗は告白しようとしますが、
貴樹から無言の圧力を感じ、
告白を断念して泣いてしまいます。
ちょうどその時、
種子島でロケットが打ち上がりました。
ロケットを眺める貴樹を見た明里は、
彼が自分を見ていない事に気付き、
一生想いを伝えない事にしました。
秒速5センチメートル
貴樹は東京で社会人になりました。
明里の事を忘れられない貴樹は、
他の女性と交際しても上手く行きせん。
時を同じくして明里も
貴樹の事を忘れていません。
それでも彼への想いを封印して、
別の男性と婚約しました。
貴樹は仕事を辞めました。
3年間交際していた恋人には
「1000回メールをやり取りしても
心は1センチも近づけなかった」
と言われて破局しました。
この日は雪でした。
貴樹は夜の街を歩きます。
(ここで挿入歌が流れ、
貴樹と明里がお互いに手紙を待っていた事や
貴樹が東京に向かった後に
花苗が泣いた描写も流れます。)
少し時は流れて、
貴樹は子供の時に通った踏切で
明里らしき女性とすれ違います。
お互いに振り返りますが、
ちょうど列車が視界を塞ぎます。
列車が通り過ぎると
その場に女性はいませんでした。
綺麗な桜の花びらが舞っています。