映画「言の葉の庭」あらすじ、ネタバレ結末
- 2019.02.25
- 映画
アニメ映画「言の葉の庭」の
ネタバレを結末まで公開します。
あらすじ
季節は6月。
主人公は靴職人を目指す
高校1年生の秋月孝雄(タカオ)です。
タカオは雨が好きで、
雨の日は午前の授業をサボって
庭園に向かいます。
(モデルは新宿御苑)
タカオは庭園のベンチに着くと
靴のデザインを考えます。
そんなある日の朝、
タカオは庭園のベンチで
朝からビールを飲む
雪野百香里(ユキノ)と出会います。
ユキノの顔に見覚えがあるタカオは、
どこかで会った事があるかと尋ねますが、
「いいえ」と言われます。
しかしタカオの制服を見たユキノは、
「会ってるかも」と呟きます。
その後、
ユキノは万葉集の短歌を
言い残して去って行きました。
「雷神の少し響みてさし曇り
雨も降らぬか君を留めむ」
ネタバレ
この日の夕方、
タカオは夕飯を作っていました。
26歳の兄の翔太が帰って来ます。
秋月家はタカオと母、
翔太の3人暮らしですが、
母は恋人の家に家出しています。
翔太も彼女と同棲する予定で、
もうすぐ家を出ると話します。
タカオは、
「母が家出した理由はそれだ」
と翔太に言い返します。
翌朝は晴れでした。
タカオは普通に登校します。
晴れなのにモヤモヤします。
また別の雨の日、
タカオが庭園のベンチに行くと、
ユキノが先に来ていました。
タカオが靴のデザインを始めると
ユキノが声をかけてきました。
タカオは学校を、
ユキノは仕事をサボっています。
タカオが学校に行こうとすると、
ユキノは雨の日にまた会おうと言いました。
そして関東が梅雨入りします。
雨の日が続き、
タカオとユキノの交流が始まります。
タカオは靴職人になる夢を語ります。
自分の夢を語ったのは初めてです。
午前の授業をサボり続けているので、
職員室にも呼び出されます。
ユキノとの交流が続く内に
タカオは目覚める前に
雨を祈り始めました。
タカオは大人のユキノに恋しますが、
「彼女にとって自分は子供だ」
と自覚しています。
ある雨の日、
ユキノの姿がありませんでした。
「今日は来ないか」
と落ち込んでいたタカオですが、
ユキノは遅れてやって来ました。
この日は、
手作り弁当のおかずを交換しました。
ユキノの弁当は美味しくありませんが、
タカオは必死に褒めました。
その後、
タカオは眠ってしまいました。
タカオの寝顔を見たユキノは、
自分は大丈夫なのかと呟きます‥‥
家に帰ったユキノは、
元カレに電話をかけて、
タカオの弁当は味があったと伝えます。
実はユキノは、
極度のストレスから
味覚障害を患っています。
彼女が朝からビールの飲む理由は、
チョコとビールしか味を感じないからです。
そしてストレスの原因は仕事で、
ユキノは仕事を辞めようとしています。
ここからもタカオとユキノは、
弁当を交換する日々を過ごします。
7月になりました。
ユキノは靴作りの本を
タカオにプレゼントしました。
弁当のお礼です。
本を見たタカオは、
これから作る靴をユキノに
プレゼントしたいと伝えました。
タカオは足のサイズを計ります。
するとユキノはタカオに
「私、上手く歩けなくなったの」
と呟きました。
ユキノの事を何も知りませんが、
タカオは彼女に惹かれます。
梅雨が明けました。
晴れの日が続くので、
タカオが庭園に来ません。
ユキノは1人で庭園に向かいます。
8月になりました。
学校は夏休みとなり、
タカオは専門学校進学や道具の為に
バイト生活を送っています。
ユキノに会いたいと思いますが、
「今のままでは子供のままだ、
あの人が歩きたくなる靴を作ろう。」
と自分を奮い立たせます。
そして9月になりました。
2学期が始まったある日、
タカオは学校でユキノに再会し、
彼女が国語の先生だったと知ります。
ユキノは
3年の女子から嫌がらせに遭い、
味覚障害に陥ったのです。
学校も大事にはしたくないので、
ユキノが辞める結果になりました。
そしてユキノの元カレは、
タカオの担任の伊藤宗一郎です。
このような経緯から
ユキノは学校では有名人で、
タカオの友人達も
ユキノの事を知っています。
話を聞いたタカオは、
ユキノをいじめた先輩・相沢に会い、
彼女の頬を叩きました。
タカオは相沢の友達の男子と
殴り合いの喧嘩をしました。
結末
その数日後の朝、
タカオは庭園に向かいました。
先に来ていたユキノは、
傷だらけのタカオを見て驚きます。
タカオはそんなユキノに
万葉集の返し歌を呟きます。
「雷神の少し響みて降らずとも
我は留らむ妹し留めば」
ユキノ
「正解。」
タカオ
「雨が降ったら君は、
ここに留まってくれるだろうか。
そうゆう歌に対して、
雨なんか降らなくても
ここにいるよ。
って答えてるんですね。
教科書に載ってました。」
ユキノ
「ごめんなさい。
古典の教師だと
気付いてもらえると思って。
学校中の人に知られてると思って。
君は別の世界ばかりを見てたのね。」
2人は急な土砂降りに遭い、
ユキノの部屋に行く事になりました。
ユキノは服にアイロンをかけ、
タカオは料理を作ります。
(まるで新婚みたい)
2人はお互いに幸せだと感じ、
タカオはユキノに告白します。
しかしユキノは、
地元の四国に帰る事を告げます。
ユキノ
「私はあの庭園で
1人で歩く練習をしてたの。
だから今までありがとう。」
タカオは
完全に乾いていない服を着て、
ユキノの部屋を出て行きます。
ユキノは今までの会話を思い出します。
ユキノは裸足で追いかけました。
タカオ
「さっきのは忘れて下さい。
やっぱり嫌いです。
最初からあなたは嫌な人でした。
朝からビールを飲んで、
意味分らない短歌をふっかけて。
自分の事は何も話さないくせに
人の話ばかり引き出して。
生徒だと知ってたんですよね?
そんなの汚いですよ。
教師だって知ってたら
靴の事なんて喋らなかった。
叶いっこないって思われるから。
どうしてそう言わなかったんですか?
俺が何かに、誰かに憧れても
届かない、叶わないって、
あんたは最初から分かってたんだ。
だったら言ってくれよ。
学校に行けって、
ガキは嫌いだって、
あんたはあんたは‥
あんたは一生そうやって、
大事な事は言わないで、
自分は関係ないって顔して、
ずっと一人で生きて行くんだ!!」
ユキノはタカオを抱きしめます。
ユキノ
「毎朝スーツ着て、
学校に行こうとしてたの。
でも怖くて‥
どうしても行けなくて‥
私、あなたに救われてたの‥」
雨が上がって虹がかかります。
季節は流れて2月になりました。
四国で教師を続けるユキノから
タカオに手紙が届きます。
タカオはあの庭園に向かい、
ユキノの為に作った靴を
ベンチに置きました。
タカオ
「歩く練習をしていたのは俺も同じだ。
もっと遠くまで歩けるようになったら
彼女に会いに行こう。」
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