映画「武士の一分」あらすじ、ネタバレ結末
- 2018.09.23
- 映画
映画「武士の一分」の
ネタバレを結末まで公開します。
あらすじ
時は幕末。
主人公は海坂藩に仕える
下級武士の三村新之丞です。
奉公人は徳平という老人だけです。
下級武士なので裕福ではありませんが、
妻の加世と穏やかな日々を送っています。
新之丞の剣術の腕は達人級ですが、
身分の問題で毒見役を任されています。
藩主が口にする食事に
毒が入っていないか確かめる仕事です。
新之丞は今の仕事に満足しておらず、
ため息ばかりついています。
早めに隠居して、
剣を教えたいと思っているようです。
ネタバレ
そんなある日、
毒見をしていた新之丞が
苦しんで倒れてしまいました。
藩主暗殺未遂の騒ぎとなりますが、
新之丞はつぶ貝にあたったのです。
調理人は罰を免除されますが、
つぶ貝を食材に選んだ
樋口作之助は切腹する事になりました。
新之丞は意識不明に陥りますが、
加世の看病の甲斐もあって
3日目に目を覚ました。
新之丞の叔母の以寧が来たので、
新之丞は寝たふりをしました。
そんな新之丞ですが、
毒の影響で失明していました。
加世と新之丞は医師の玄斎に
目は一生治らないと言われます。
動揺する新之丞、
気丈に振る舞う加世。
新之丞は切腹しようとしますが、
加世が必死に止めました。
ある日、
街を歩いていた加世は、
島田藤弥という男に声をかけられます。
島田は海坂藩の番頭を務めており、
加世の事は昔から知っているので、
何でも相談するようにと言いました。
さて、
三村家の大黒柱は新之丞です。
新之丞の失明は
お家存続の危機でもあります。
加世の一族の滝川家の人間が現れ、
今後の話し合いが行われます。
加世は自分が働くと言いますが、
滝川家の人間は自分達の身内が
働く事に反対しました。
話し合いの結果、
加世が顔馴染である島田に
頭を下げる事になりました。
加世は暗い表情をしています。
それから数日後、
三村家の存続が決定します。
家禄はそのままです。
新之丞は笑うようになりました。
一方の加世は、
やはり1人になると暗い表情を浮かべます。
やがて新之丞が登城します。
新之丞は藩主から言葉を貰いました。
とても名誉な事です。
(「大義」という一言だけですが‥)
加世が留守の時に
以寧がやって来ました。
以寧は新之丞に自分の旦那が
加世が男性と会っている場面を
目撃したという話をします。
新之丞は加世を信じていますが、
奉公人の徳平に加世を尾行させます。
加世は島田と会っていました。
実は島田は、
家禄の安堵を口利きする代わりに
加世に体を要求したのです。
その後も島田は弱みにつけ込み
加世に体を要求し続けたのです。
加世は徳平の尾行に気付きます。
徳平は悪い夢を見ただけと言いますが、
隠しきれないと悟った加世は
新之丞に全てを白状しました。
新之丞の誇りが傷付けられました。
新之丞は激怒し、
加世に離縁を告げました。
加世は死を望みますが、
「俺の知っている加世は死んだ」
と新之丞は加世を追い出します。
加世は徳平に全てを任せて
三村家を出て行きます。
新之丞は剣術の練習を始めました。
師匠の木部とも立ち会い、
盲目でも戦えるように修行します。
島田を斬りたいようです。
木部は加勢を申し出ますが、
新之丞は相手や経緯については
何も喋ろうとしませんでした。
木部は様々なアドバイスをします。
少し時が流れて、
最悪な事実が判明します。
家禄の安堵は藩主が決めた事で、
島田は口利きなどしていないのです。
藩主は新之丞の毒見がなければ、
自分が死んだ上に調理人たちが
刑に処されていたと考えて
新之丞に温情をかけたのです。
すなわち島田は、
加世を騙していたのです。
新之丞は徳平を島田の屋敷に向かわせ
果し合いを申し込みました。
全ては「武士の一分」を守る為に。
(「武士の一分」とは誇りのような物)
結末
果し合いが行われますが、
島田も免許皆伝の達人です。
普通に戦っても勝てるか微妙です。
それでも新之丞は諦めません。
新之丞は盲目を逆手に取り
島田を油断させました。
木部に言われた通り
切っ先を外さないようにします。
音と気配で相手の居場所を知ります。
激戦の末、
新之丞は島田の左腕を斬りました。
新之丞はとどめを刺さずに
その場を去りました。
島田は城に運び込まれますが、
果し合いの理由や相手については
何も喋りませんでした。
片腕を斬られた島田は
残った腕で切腹しました。
(「盲目の相手に負けて片腕を失った」
とは死んでも言えないし、
恥ずかしくて生きていけない。)
新之丞が罪に問われる事はありません。
数日後、
飼っていた鳥が死に、
新之丞は徳平と2人で庭に埋めました。
徳平は、
自分は料理が作れないから
飯炊き女を雇いたいと言いました。
新之丞は好きにしろと答えます。
新之丞
「俺が間違ってた‥
俺が尾行なんてさせなければ‥
加世を追い出す事も
島田を斬る事もなかった。
加世の事を疑った俺の間違いだ。」
用意された料理を食べた新之丞は
飯炊き女が加世だと気付きます。
大好きな芋の煮物だったのです。
新之丞は徳平に
飯炊き女を連れて来いと言います。
新之丞は加世の手を触ります。
新之丞
「二度と食えないと思って、
徳平のまずい飯で我慢していた。」
加世
「私がお分かりですか?」
新之丞
「煮物の味を忘れる訳がない」
加世
「お傍にいてもいいですか?」
新之丞
「よく帰って来てくれた。」
新之丞は加世を抱きしめました。
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