映画「不能犯」あらすじ、ネタバレ結末
- 2018.08.23
- 映画
映画「不能犯」の
ネタバレを結末まで公開します。
あらすじ
「電話ボックスの男」こと宇相吹は
証拠を残さずに人を殺す殺し屋です。
一方で女性刑事の多田の下には
百々瀬(新田真剣佑)という
新しい部下が来ました。
百々瀬は忙しくなりそうです。
ある日、
金貸し屋の木島はカフェで
客と電話をしていました。
木島は延滞している客を脅しています。
その場に宇相吹が現れて、
「スズメバチの猛毒はご存知ですよね?」
と木島に尋ねました。
何も答えない木島に宇相吹は
ガムシロップを入れた水をかけます。
さらに宇相吹の目が赤く光ります。
宇相吹は紙袋からビンを取り出しました。
中にはスズメバチが入っており、
木島は刺されて死んでしまいました。
木島はハチに刺されていません。
ビンの中に入っていたのは枯れ葉です。
彼は思いこみで死んだのです。
多田は百々瀬を連れて現場に向かいます。
先輩の夜目(矢田亜希子)の姿もあります。
多田たちは防犯カメラの映像から
黒いスーツの男(宇相吹)が水に
毒を入れたと考えます。
しかし、
鑑識官の河津村(安田顕)の調べでは、
ガムシロップしか検出できません。
すなわち宇相吹を捕まえる事は不可能です。
多田は3ヶ月前に結婚詐欺師が
「黒いスーツの男に刺された」
と言い残して死んだ事件を思い出しました。
(ドラマ版5話より)
ネタバレ
サラリーマンの羽根田(忍成修吾)は
桃香(水上京香)と結婚したばかりです。
羽根田夫婦は隣人で町内会長の
鳥森(小林稔侍)に監視されたり、
ゴミを確認されたりしています。
そんなある日、
羽根田が帰宅すると
桃香がケガをしていました。
彼女の話では、
鳥森に乱暴されたようです。
羽根田は鳥森に詰め寄りますが、
「奥さんを愛しているなら
警察に行くのはやめなさい。」
と逆に怒られてしまいました。
桃香も警察に行くのは嫌と言います。
怒りが収まらない羽根田は、
宇相吹に鳥森の殺害を依頼します。
宇相吹は
「本当にいいんですね?」
と聞き返しましたが‥‥
そのころ心理学を学んでいた百々瀬は、
3ヶ月前と木島の件は思い込みが
原因ではないかと多田に話しました。
宇相吹によるマインドコントロールです。
しかし立証は難しい‥‥
宇相吹が公園で鳥森を殺します。
今回はタバコと水を麻薬だと
信じ込ませて殺しました。
羽根田は仕事の合間に
宇相吹から報告を受けます。
宇相吹は仕事に戻らずに
家に帰るべきだと言いました。
羽根田が家に帰ると、
桃香が男を連れ込んでいました。
しかも麻薬を使用しています。
麻薬の事を知った鳥森は
やめるよう説得していました。
鳥森に麻薬の事を知られた桃香は
羽根田に嘘を付いたのです。
羽根田は部屋にいた男性を殺しますが、
妻の桃香に包丁で刺されてしまいます。
羽根田は最後の力を振り絞って
桃香も殺害しました。
現場に駆け付けた多田刑事の達は、
宇相吹が関わっていた事を知ります。
現場付近で宇相吹を見つけた夜目刑事は
任意同行で彼を署に連れて行きます。
任意同行に応じた宇相吹は
警察署で夜目の取り調べを受けます。
宇相吹は自分は何もやっていないと答えます。
宇相吹の目が赤く光ります。
(夜目をマインドコントロール)
宇相吹
「僕はやっていません。
虫が1匹ついていますよ。
噛まれましたね。
消毒しないと。」
夜目はムカデに刺されて、
宇相吹が患部を舐めました。
もちろんムカデなどいません。
任意同行なので宇相吹は帰宅します。
その後、
夜目の右腕が腫れあがります。
多田や夜目は毒物を疑いますが、
唾液の成分しか検出されませんでした。
多田は百々瀬と話します。
数ヶ月前、
夜目は電車で痴漢した高校生を
現行犯逮捕しました。
高校生は犯行を否定しましたが、
夜目は彼の言葉を聞こうとしませんでした。
その結果、
高校生は留置所で自殺しました。
実はこの高校生‥‥
鑑識の河津村の息子だったのです。
この日の夜、
夜目は自宅の風呂場で、
自分の右腕を斬って死亡しました。
事件は自殺として処理されます。
さて、
宇相吹に夜目の殺害を依頼したのは、
息子を奪われた河津村です。
河津村は公園で
宇相吹と話しているつもりで
殺害を依頼したと自供します。
しかし実際は
河津村は警察署内にいます。
刑事達は彼の自供を全て聞いていました。
多田たちから逃げた河津村は、
階段で転んで死亡しました。
風俗嬢の木村優(真野恵里菜)には、
両親の離婚で別々に育った
姉の夢原理沙(芦名星)がいます。
父親に引き取られた優は、
借金返済に苦しみながら育ち、
自然の流れで今の仕事をしています。
一方で母親に引き取られた理沙は、
裕福な家庭で育ちました。
理沙はジュエリーデザイナーになり
院長候補の医者と婚約しています。
優は自分の近況を書いて
理沙に手紙を送りました。
しかし返事はありませんでした。
姉に嫉妬した優は、
宇相吹にある依頼をしました。
宇相吹は理沙に接触して
マインドコントロールをかけました。
逃げるように車に乗った理沙は、
事故を起こして病院に搬送されました。
そのころ多田刑事は、
自分が捕まえて更生させた
川端タケル(間宮祥太郎)が
働く店で食事をしていました。
「公園で大きな爆発があった」
とテレビで報道されています。
帰り道、
多田は宇相吹に遭遇します。
宇相吹は多田を殺そうとしますが、
マインドコントロールにかかりませんでした。
多田
「何ふざけてるの人殺し」
宇相吹
「稀にいるんですよ。
僕がコントロールできない
支配されない人間が。
あなたなら僕を殺せるかもしれませんね。」
多田
「殺す?
あなたの目的はなに?」
宇相吹
「知りたいんです。
人間の脆さと強さ‥
どちらが本当の人間の姿なのか。」
多田
「実験の為に人を殺してるの?」
宇相吹
「殺してなどいません。
本人が闇に落ちているだけです。
その手で僕を殺して
僕の人生を終わらせて下さい。
その覚悟が出来たらコチラに。」
宇相吹は住所を書いた紙を置いて去りました。
入院する事になった理沙は
看護師の冴子(堀田茜)と知り合います。
病室に宇相吹が現れて
毒が入ったビンを理沙に見せます。
食事をしていた理沙は吐いてしまいます。
最終的に理沙は
婚約者と冴子の関係を疑って
婚約者をハサミで刺し殺し、
多田に現行犯逮捕されました。
優は理沙の人生が終わったと喜びます。
優が帰宅すると
理沙からの手紙が届いていました。
結婚式への招待状も同封されています。
手紙には謝罪の言葉と
自分の店で働いて欲しいと書いていました。
手紙を読んだ優は
首を吊って自殺しました。
優は亡くなる前に
「宇相吹という人に姉が婚約者を
殺すように仕向けて下さいと頼んだ。」
と留守電を残しました。
百々瀬は行きつけの店で
ラーメンを食べていました。
そのラーメン店が何者かに爆破され、
百々瀬は病院に搬送されました。
留守電を聞いた理沙は、
多田の部下の若松を人質にとって、
宇相吹の元に連れて行けと命じます。
多田は理沙と若松と共に
宇相吹がいる場所に向かいます。
多田は宇相吹を殺そうとしますが、
思い留まってナイフを捨てました。
理沙がナイフを拾って
宇相吹を殺そうとしますが、
彼女にはできません。
理沙は自分で首を切って自殺し、
宇相吹にそのナイフを持たせました。
理沙
「この男が‥
私を殺したって言って‥」
残念ながら多田は嘘の証言はしません。
そして理沙に刺されていた若松も
命を落としました‥‥
結末
疲れ切った多田は、
百々瀬が眠る病室に向かいます。
多田を心配したタケルが現れて
彼女に差し入れを渡しました。
タケルが渡した飲み物を口にすると
多田は意識を失ってしまいました。
多田が目を覚ますと
病院の使われていない場所にいました。
タケルは更生していません。
タケルは更生を信じる多田が
絶望する姿を見る為に
更生した演技をしていたのです。
タケルは2つの携帯電話を渡します。
携帯は起爆装置になっており、
爆弾は百々瀬の部屋と幼稚園にあります。
タケルはどちらかを選べと告げます。
実は公園とラーメン屋の爆発は
タケルの犯行でした。
タケルは多田から百々瀬の
行きつけの店を聞いていたのです。
多田とタケルが話していると
宇相吹が姿を現しました。
実は木島の殺害を依頼したのはタケルです。
爆弾を作る為に金が必要だったのです。
タケルはナイフを取り出して
宇相吹を殺そうとしますが、
宇相吹の目が赤く光ります。
タケルの先輩の櫻井が、
タケルの殺害を依頼しているのです。
宇相吹はタケルを救いたいなら
自分を殺せと多田に告げます。
多田は宇相吹を刺して、
タケルを拘束して携帯を壊しました。
多田は爆弾の回収に向かいます。
タケルは自力で手錠を外して
公衆電話で爆発を試みます。
宇相吹が現れました。
宇相吹
「あなたの爆弾が足元にありますよ。」
タケルは、
自分の目の前に爆弾があると
勘違いして死亡しました。
宇相吹は傷を押さえながら病院を出ました。
多田が百々瀬の病室に向かうと
百々瀬が意識を取り戻しました。
数日後、
多田は宇相吹とすれ違います。
宇相吹は
急所を外してくれたお礼を言い、
これからも人を闇に導くと告げます。
多田は自分の希望を信じて、
いつか捕まえると宣言しました。
主題歌はGLIM SPANKYの「愚か者たち」
この作品に合ってますね。